新年なので、少々鮮やかな話をしましょう。
個人的に、ファッションの基本は色合わせだと思っています。俺はファッションの専門家ではないのですが、そこそこ普通に色合わせできる理由は、色彩論理をかじっていることが理由かな?とは思います。
色彩検定というものがあるので、色彩学についてはそちらで学ぶと簡単です。テキストを読むだけでも色彩の「言語」が聞こえるようになります。
誰でも知っているだろうことは「暖色/寒色」です。暖かみのある色と、冷たさを感じる色。ファッションでの暖色はその人の柔らかさや温かさのイメージを増幅し、ファッションでの感触はその人の爽やかさや冷静さのイメージを増幅します。
さてここでひとつ、うらないのルールを代入します。
東洋には五行思想という、5つの要素のバランスを取ることが望ましいという考え方があります。俺はこれ、モテるためには使えないと思っています。しかし、ファッションにおいては、この五行思想は完全に合致します。
五行とは、木火土金水という5つの自然界の要素を示し、それぞれに色、季節、方角などが当てはまります。この5つの要素はそれぞれに助けるものと破壊するものの組み合わせがあります。
木は燃えて火を助ける
火は燃え尽きて土となる。
土は地中から金属を生み出す。
金は水を集める(冷えて水滴がたまる)
水は木を育てる。
木は金に切られる。
火は水に消される。
土は木に養分を吸われる。
金は火に溶かされる。
水は土にせき止められる。
で、人間はこの五行のうちのどれか八つで構成されており、バランスの取れていない部分を追加するとその人の魅力が増幅される、と言います。逆に強すぎるものを強化すると、バランスが崩れるので魅力を減ずる、ともいいます。
例えば俺はこの五行の中で2つしか持っていません。土と金を4つずつ持っている。これは結構特殊な事例です。土は金を助けます。つまり単純計算で金の力を強く持ちすぎている。土の力というのは「黄色、季節の変わり目(中央)、信」です。金の力というのは「白色、秋、義」です。
放っておくと金の力が強まりすぎるので、その力を逃さなければなりません。逃すために最も適しているのは水の力、つまり「黒色、冬、智」となります。あるいは、金を助ける土を攻撃する木の力、つまり「青色、春、仁」となります。火の力「赤色、夏、礼」は土の力を助けてしまうので、争い事の時にしか向きません。金は「切る」力なので、強まると戦いにしかならないのです。
なんてことを色々考えると「その人が着るべき色」が定まります。が、それは今回の本題にしません。だって、そんな「自分の持つ色」を出すには、例えば俺とか、まっとうな占い師を通して四柱推命で自分を知らなければならないので🤗
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さてこれらに色が出ています。
木=青(寒冷色)
火=赤(温暖色)
土=黄(太陽色)
金=白(反射色)
水=黒(吸収色)
これらのバランスを取る、力を強める弱める、それをファッションにそのまま落とし込むと結構面白いわけです。
ファッションでは「主となる色/従となる色/差し色」という基本配色があります。この組み合わせを間違えなければ、それなりにオシャレに見せられます。
「原色は主張する色、中間色は印象を柔らかくする色」
「主となる色/従となる色/差し色」
「季節に合う色」
流行りを全部無視してもなんとか形になるのは、こういう色の組み合わせを考えた場合です。
俺は考えるのが面倒なので中間色はあまり使いません。着る服の多くの面積に青を使うのは、前段で言ったように自分自身のメインカラーが白としてもともとあるので、それを抑えながら活かせる色として青色を選びます。黄色、赤色は従となる色/差し色にします。白色は元々自分の色なので脱ぐことが多い時のインナーやコートに使います。
あまりファッションにこだわりたくない男性は、多くの場合で中間色を選びたがります。あるいは色の組み合わせとして互いに消し合う色を選びます。五行通りに色を組み合わせると以下のようになります。
■青色・主(寒冷色) ■青色・主(寒冷色) ■黒色・従(吸収色) ■黒色・従(吸収色) ■白色・SP(反射色) ■黄色・SP(太陽色) ■赤色・主(温暖色) ■赤色・主(温暖色) ■青色・従(寒冷色) ■青色・従(寒冷色) ■黒色・SP(吸収色) ■白色・SP(反射色) ■黄色・主(太陽色) ■黄色・主(太陽色) ■赤色・従(温暖色) ■赤色・従(温暖色) ■青色・SP(寒冷色) ■黒色・SP(吸収色) ■白色・主(反射色) ■白色・主(反射色) ■黄色・従(太陽色) ■黄色・従(太陽色) ■赤色・SP(温暖色) ■青色・SP(寒冷色) ■黒色・主(吸収色) ■黒色・主(吸収色) ■白色・従(反射色) ■白色・従(反射色) ■黄色・SP(太陽色) ■赤色・SP(温暖色)
こういう組み合わせは、まあ失敗はしません。
パンツ・スラックスはシックに無理をしないなら黒系。
目立ちに行きたいなら白系。
ジーンズなら色の濃さでこれらが決まります。
この程度でも、サイズ感さえ間違えなければそこそこ洒落っ気があるように見えるので、自分の持っている服でき合わせてみると面白いでしょう。
中間色ばかり持っている人は、さっさと原色を数枚買ってきてください。
中間色はぼやけた雰囲気を出すものなので、顔や外見の濃い男性にはいいですが、普通の男性が着るとそれこそ「ただのおじさん」になっちゃいます。